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食べてからインスリンが分泌されるまでの時間はどのくらい?

更新日:3月10日

インスリンは血糖値をコントロールするホルモンですが、食事からどのくらいの時間で分泌されるのかダイエットやスポーツパフォーマンスに影響するので調べてみました。



まず、インスリンは、膵臓から分泌されるホルモンで、体内のブドウ糖(血糖)の調節に重要な役割を果たします。


インスリンの主な働きは

血糖降下作用:インスリンは、血糖値が上昇すると膵臓から放出され、細胞にブドウ糖を取り込ませます。これにより、血糖値を下げる働きをします。筋肉や脂肪細胞にブドウ糖の取り込みを促します。

グリコーゲン合成:インスリンは、肝臓や筋肉内のグリコーゲン(ブドウ糖の貯蔵形態)の合成を促進します。これにより、余分なブドウ糖が体内で貯蔵され、血糖値が安定化されます。

脂肪蓄積促進:インスリンは、脂肪細胞において脂肪酸の取り込みや蓄積を促進します。これにより、脂肪の蓄積が増え、エネルギーの貯蔵に役立ちます。

タンパク質合成促進:インスリンは、タンパク質の合成を促進する作用もあります。特に筋肉や肝臓において、タンパク質の合成を増加させ、組織の修復や成長に貢献します。


インスリンには以上の働きがあるため、分泌量が増えるとエネルギーを活動に使えるように出来る反面、エネルギーとして使われないと脂肪として蓄積されます。そのためインスリンの分泌量と分泌されるまでの時間をコントロールすることがダイエットやスポーツパフォーマンスにとって大切になるのですね。


では、食事後の血中へのインスリン分泌までの時間ですが、

炭水化物:

・摂取後の時間: 炭水化物の消化と吸収には時間がかかりますが、一般的には食事から約15〜30分後に血中のブドウ糖が上昇し始め、それに伴ってインスリン分泌が促進されます。 

タンパク質:

摂取後の時間: タンパク質は比較的消化吸収に時間がかかります。食事から約1〜2時間後に血中のアミノ酸濃度が上昇し、それに伴ってインスリン分泌が増加します。 

脂質:

摂取後の時間: 脂質の消化と吸収には比較的時間がかかります。食事から血中の脂質濃度が上昇するまでには数時間かかることがあります。

炭水化物の摂取がインスリン分泌を最も強く促進し、その次にタンパク質、最後に脂質がインスリン分泌に影響を与えます。


運動中に最も適した栄養素は、炭水化物です。

適した摂取タイミング: 運動前30分から1時間前に炭水化物を摂取することで、十分なエネルギーが身体に取り込まれ、運動中のパフォーマンス向上に役立ちます。また、運動中にも炭水化物を摂取することで、エネルギーの補給を維持し、疲労を遅らせることができます。 

炭水化物摂取とインスリン分泌: 炭水化物の摂取は血糖値を上昇させ、それに伴ってインスリンの分泌が増加します。 - インスリンは、血糖値を下げる働きを持ち、細胞にブドウ糖を取り込ませることでエネルギー供給を促進します。 

インスリンとエネルギー供給: 運動中に血中のインスリン濃度が上昇することで、筋肉および他の組織へのブドウ糖の取り込みが促進されます。 - これにより、運動中のエネルギー供給が増加し、持久力やパフォーマンスの向上に寄与することがあります。 

インスリンとタンパク質合成: インスリンは、タンパク質合成を促進する働きもあります。運動後のインスリンの増加は、筋肉の修復と成長に重要です。 


インスリンは血糖値の調節に欠かせない重要なホルモンです。

特に炭水化物摂取時に細胞内にエネルギーとして取り込む働きをするため、ダイエットではインスリンを急激に分泌させないことと、取り込んだエネルギーを脂肪細胞に蓄積する前に活動のエネルギーとして使うことが大切です。

また、スポーツでは、エネルギーが細胞に取り込まれるタイミングを考えて炭水化物を摂取することが大切です。


体内で起こっていることは複雑で奥が深いですね。

次回は、食べ物によるインスリンの分泌量と速度についてまとめます。良ければダイエットやスポーツ時の食事の参考にしてください!


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