筋収縮活動は大きく2つに分けられます。
一つは関節がある一定の角度で固定された状態で筋力発揮を行うもので、筋の長さが一定であることから、等尺性収縮(アイソメトリック コントラクション)といいます。
もう一つは、関節の運動を起こしながら筋力発揮を行うもので、発揮される張力が一定であることから、等張性収縮(アイソトニック コントラクション)といいます。例えば、5㎏のダンベルを持って、肘関節の屈曲角度を一定に保っている場合は、関節運動が起こらずに筋力発揮が行われているので、等尺性収縮となります。
また、5㎏のダンベルを持って、肘関節の屈曲(曲げる)と伸展(伸ばす)といった関節運動を起こしている場合は、等張性収縮となります。肘関節が屈曲する場合は、上腕二頭筋が短縮しながら力を出しているので、短縮性収縮(コンセントリック コントラクション)といい、肘関節が伸展する場合は、上腕二頭筋が伸張されながら力を出しているので、伸張性収縮(エキセントリック コントラクション)といいます。
日常生活や運動では、上記のように様々な筋収縮活動が行われています。トレーニングにおいても、筋を等尺性なのか、等張性なのか、また、短縮性なのか伸張性なのかを意図的にコントロールすることで効果が変わります。
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