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眼の運動機能

執筆者の写真: BodyDesignWorksBodyDesignWorks

今回は3つの視覚機能の中の、眼の運動機能について考えます。

視覚には、『感覚機能』、『運動機能』、『情報処理機能』の3つの機能があるというのは以前取り上げました。



左右2つの眼を協調して使い、その情報を脳で統合させて判断し、指令を出し、それを受けて適切に行動できるかどうかが非常に重要です。

外から眼に入った光は、眼の水晶体を通して網膜に像を映します。この水晶体の膨らみにより、網膜に焦点が合うようにピント合わせをしています。

この膨らみを調整するのは、毛様体筋という水晶体に繋がっている筋肉です。この筋肉は不随意筋なので意識的に動かすことは出来ません。

毛様体筋は、遠くを見るときは緩んで水晶体を薄い状態にし、近くを見るときは緊張して水晶体を膨らませます。


次に眼球の運動に関わるのは、外眼筋です。

外眼筋は、目の動きを制御するための筋肉群で、各眼に6つずつ存在します。それぞれの筋肉は異なる方向に目を動かす役割を持っています。

  1. 上直筋(じょうちょくきん) - 目を上方に動かします。

  2. 下直筋(かちょくきん) - 目を下方に動かします。

  3. 内直筋(ないちょくきん) - 目を内側(鼻側)に動かします。

  4. 外直筋(がいちょくきん) - 目を外側(耳側)に動かします。

  5. 上斜筋(じょうしゃきん) - 目を下内側に動かすと同時に、目を内側に回旋させます。

  6. 下斜筋(かしゃきん) - 目を上外側に動かすと同時に、目を外側に回旋させます。


これらの筋肉の調和した働きにより、目はあらゆる方向に動くことができます。


外眼筋の役割

  • 注視の安定化:目を固定することなく、連続して動く物体を追うことができます。

  • 視線の調整:複数の物体を見る際に、それぞれの物体に視線を合わせることができます。

  • 深度知覚の促進:両目の動きを調整することで、立体感を持って物体を認識できます。


眼球の主要な運動に『パースーツ(追跡眼球運動)』と『サッカード(跳躍眼球運動)』があります。これらは、視覚システムが動く物体や視野内の異なる点に焦点を合わせるために使用されます。

パースーツ(追跡運動)

  • 目的:動く物体をスムーズに追いかけるための眼球運動。

  • 特徴:目が動く物体を連続的に追跡し、視線が常に物体に固定されるようにします。

  • 速度:通常、物体の速度に一致しますが、非常に高速に動く物体は追跡が難しい場合があります。

  • :車が通り過ぎるのを目で追う、飛んでいるボールを目で追う。

サッカード(跳躍運動)

  • 目的:視線をある点から別の点へ迅速に移動させるための眼球運動。

  • 特徴:非常に高速な目の動きであり、目が短時間で一つの視点から次の視点へジャンプします。

  • 速度:非常に高速(1秒間に数百度の速度)で移動し、移動中は視覚情報を処理しない。

  • :文章を読んでいるときに目が次の単語に移る、部屋の中で異なる物体を見るために視線を移動させる。

比較と役割

  • パースーツは滑らかで持続的な動きであり、動く物体を視界の中心に保つことが目的です。これは特にスポーツや車の運転などで重要です。

  • サッカードは高速で断続的な動きであり、異なる視覚的対象に迅速に焦点を合わせることが目的です。読書や探索的な視覚行動において重要な役割を果たします。


これらの眼球運動は、日常生活やスポーツでの視覚的な行動やプレーの遂行に不可欠であり、効率的な視覚情報処理を支えています。


このように眼は非常に繊細にピント調節や眼球運動を行いながら情報収集をしています。

普段、良く見える・見えないという視力ばかりが気にされますが、それ以上に眼球運動は大切な能力になります。

今回は視覚機能の中の運動機能についてまとめました。


当ジムでは、視覚(ビジョン)も合わせたトレーニングの提案もしております。

ご興味のある方は、是非お問い合わせください。

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