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私たちはどのくらいのタンパク質を合成しているか?


私たちはどのくらいの量のタンパク質を毎日摂取する必要があるでしょうか?

一般成人の場合、1日に体重1㎏あたり、1g程度になります。トレーニングをしている方やアスリートであれば、必要量は多くなります。

100ℊの肉に含まれるタンパク質は20ℊ程度、卵1個に5~6g、牛乳1杯に3gです。


では、私たちはどのくらいのタンパク質を毎日合成しているでしょうか?

食べたタンパク質を腸で分解・吸収して、それを基に作るので、単純に体重60㎏の人であれば、60gとなるかというと、答えはNoで、200g程度と見積もられています。私たちは1日に200g程度の自分のタンパク質をアミノ酸に分解しています。これは食事の約3倍にあたります。

といっても、自分の手や足を食べているわけではなく、私たちが意識することのない細胞の中で行われています。


ヒトには約2万2000~2万3000種類のタンパク質があるということがわかっています。これらのタンパク質がそれぞれきちんと働くことが、生きていく上で必須になります。私たちはこれらの2万種類以上のタンパク質を自ら作り、細胞を構築する必要があります。


ヒトは約60兆個の細胞から成り立つと言われいます。細胞の機能は「生物として生きていくことのできる最小の単位」で、構造は「細胞膜(形質膜)という脂質の膜で囲まれた小さな袋状の物体」です。細胞は次第に古くなるので、どんどん新しいものと入れ替わっています。赤血球は約120日、皮膚の表皮細胞は約1ヵ月、血小板は約2週間、腸粘膜の上皮細胞は約3~5日の寿命となります。このように細胞そのものが入れ替わる一方で、細胞の中も徐々に入れ替わっています。細胞小器官である、エネルギーを作るミトコンドリア、タンパク質の分泌に関わる小胞体やゴルジ体なども入れ替わっています。


白血球 3~5日

腸の上皮細胞 3~5日

血小板 10~14日

皮膚 1ヵ月

赤血球 4ヵ月

肝 1年半

骨 2~10年

脳(神経) ほぼ一生

筋 2ヵ月


私たちの体はタンパク質の分解と合成のバランスによって成り立っているんですね。



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