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体内時計の仕組み

更新日:2023年9月7日

私たちの体には「体内時計」というメカニズムが組み込まれています。その体内時計を司っているのが数多くの時計遺伝子です。




脳の視交叉上核には1日が24.5時間のメイン時計があり、胃や腸などの内臓器や血管、皮膚などにサブ時計があります。

このメイン時計とサブ時計を動かせているのが時計遺伝子です。時計遺伝子が壊れたりすると体内時計のリズムが狂い、生活に支障をきたします。体内時計や時計遺伝子の働きは生活や食事などの影響を大きく受けます。


体内時計の役割の1つは、自分の身体を地球の1日24時間の生活に合わせることです。先程上げましたが、体内時計は1日24.5時間で動いています。しかし、地球の1日は24時間なので、この30分のズレを修正する必要があります。時計の時間を合わせる作業です。この合わせ方には「光の刺激」と「食事の刺激」の2つが関係しています。

私たちの目に太陽の光が入ると、その刺激は脳の視交叉上核に届き、「朝が来た」と認識し、全身の組織に体内時計をリセットするように指令を出します。


もう一つの合わせ方は「食事による刺激」です。朝食を摂ると、胃や肝臓などの内臓器に対し、「朝ですよ」と働きかけ、全身の組織に対して体内時計がリセットされます。

太陽の光は受動時、朝食は能動的に体内時計をリセットする方法とも言えるかも知れません。

そういう意味では、電気のなかった昔の生活では、朝、太陽が昇ると起きて活動し、太陽が沈むと寝るという体内時計を正常に保つ理想的な生活だったと言えますね。逆に発達した現代では、昼夜の区別がはっきりせず、体内時計を狂わせる大きな要因となっています。

今回は体内時計とはどのようなものかを考えました。健康な身体を保つためには体内時計を正常に保つことが重要なのではないでしょうか。

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