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並進運動と回転運動

運動には並進運動と回転運動の2種類があります。


物体のある2点を見た時に同じ時間で、同じ方向に、同じ距離を進んだ場合は並進運動となり、同じ時間に、ある点の周りを、同じ角度だけ進んだ場合は回転運動となります。


例えば、歩行動作は、体を一つの物体と考えると、移動前と移動後でどの体の部分も同じ

だけ移動しているので並進運動となります。また、フィギュアスケートのスピンは、回転前と回転後でどの体の部分も体の中心軸周りを同じ角度だけ移動しているので回転運動になります。


では、身体運動で見ると、歩行動作を例に挙げると、体全体では並進運動となりますが、体の各部分で見ると関節を中心とした回転運動になっています。股関節、膝関節、足関節などの各関節がタイミング良く協調して回転運動が行なわれることで、体全体は並進することができます。


私たちがトレーニングするときに、この並進運動と回転運動の意識が非常に重要ではないでしょうか。バーベルトレーニングやマシントレーニングでは、重力方向や負荷の掛かる方向の並進運動を行っているので、どうしてもその方向に力を発揮しようとのみ意識しますが、例えばスクワットでは、股関節、膝関節、足関節の3関節の伸展動作が行われています。この3関節をどのタイミングで、どの程度の出力で伸展させていくかで大きな違いが出ると思います。これは全ての動作に言えることです。


もっと回転運動に意識を向けることは大切ではないでしょうか。

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