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トレーニングにおける支点の重要性

今回は『トレーニングにおける支点の重要性』というテーマでお伝えします。


私たちが何らかの動作を行うとき、必ず関節運動が起こります。例えばコップで水を飲むときは肩関節を外に開く動作(外転)と肘関節を曲げる動作(屈曲)、肘関節を内側に捻る動作(回内)という関節運動が行なわれます。そこで不必要な関節運動が行なわれるとぎこちない動作になってしまいます。スムーズで無駄のない動作は、その動作に必要な関節運動が適切なタイミングで協調して起こることで完成されます。


これはトレーニングを行う際も同じです。多くの方はトレーニング時にその動作にメインとなる筋肉(主働筋)に意識を向けます。確かに主働筋への意識は大切です。でも、先程上げたように動作は筋肉が骨を引くことで行われる関節運動の集まりです。その関節運動の一つ一つは関節を支点としたテコになります。

例を挙げると、ダンベルアームカールというトレーニングは上腕二頭筋を主働筋としたトレーニングです。この動作をテコで見ると、肘関節が支点、上腕二頭筋が骨についている位置(停止部)が力点、手に持ったダンベルが作用点となります。ところがこの動作で上腕を前に上げる動作を入れてしまうと肩関節が支点となり、肩の前の筋肉(三角筋前部)が主働筋になってしまいます。

これは全てのトレーニング種目で同様です。アームカールは基本的に肘関節のみの単関節運動になりますが、ベンチプレスなどは肩関節と肘関節の動きが協調して行われる多関節運動になります。多関節運動では、多数の関節が協調して動作を起こすため、関節どうしの動作のタイミングによって、その動作を起こすための主の筋肉が変わる可能性があります。


ここで重要なポイントは2つあります。

1つ目は、”その動作を行う支点をどこにするか”です。どの動作にも支点があります。どこを止めて、どこを動かすかということが大切です。

2つ目は、”動作に複数の関節が関わるときに、どのタイミングでそれぞれの関節を動かすか”です。関節の動作のタイミングが変わることで動きが変わります。特にスポーツの場面では重要なポイントです。


今回は『トレーニングにおける支点の重要性』について考えてみました。

是非、トレーニングを行う際に意識してみてください。

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