骨格筋線維は、特性により数種類のタイプに分類できます。
大きく分けて、速筋線維(タイプⅡ)と遅筋線維(タイプⅠ)の2種類に分類でき、速筋線維は、さらにタイプⅡaとタイプⅡbというサブタイプに分けられます。
タイプⅡb線維が最も速筋型、タイプⅠ線維が遅筋型、タイプⅡa線維がその中間型になります。遅筋線維(タイプⅠ)はその名の通り、収縮速度は遅いが、疲労しにくいという特性を持ちます。対して、速筋線維(タイプⅡ)は収縮速度は速いが、疲労しやすいという特性を持ちます。タイプⅡa線維は収縮速度も速く、疲労しにくいという2つのタイプの中間的な特性を持ちます。
これらの特性から、遅筋線維はマラソンなど有酸素状態でエネルギーを効率よく産生し、長時間収縮する能力が必要な競技に適しています。対して、速筋線維は100m走など無酸素状態でエネルギーを産生し、爆発的な収縮能力が高い競技で力を発揮します。
どのタイプの筋線維にアプローチするかは、トレーニングの種類によって変わります。
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