腰痛について
今回は、腰痛について考えてみます。
腰痛は特に唯一、直立二足歩行をするヒトに課されているものではないでしょうか。
とは言っても他の動物で腰痛があるかどうかは聞けないのでわかりませんが…
以前、脊柱の波についての記事を書きましたが、ヒトは胎児から生後1年かけて脊柱の波を作ります。頚椎は前弯、胸椎は後弯、腰椎は前弯とS字のカーブが形作られます。
このS字カーブは姿勢を作り、衝撃吸収や運動機能に深く関係します。その脊柱の土台となるのが骨盤です。
土台となる骨盤が前に倒れると腰椎の前弯は強くなり、骨盤が後ろに倒れると腰椎の前弯は弱まります。過度な骨盤の前弯や後弯は腰部の骨や筋肉、靱帯などにストレスを掛け、それが腰痛へと繋がります。また、そのようなストレスが続くと、腰椎分離症やすべり症、脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなど、椎骨や神経へのストレスへと発展します。
まずは、骨盤から脊柱へのアライメントを整えることが大切です。骨盤の前後には、ハムストリングや大腿四頭筋、腹筋群や脊柱起立筋など傾斜に関係する筋が数多くあります。それらの柔軟性や筋力のバランスを整えることが、腰痛改善と予防には必要です。
自分の身体の筋バランスがどのようになっているかを知ることから始めることで、どこにどのようにアプローチするかが見えてきます。