今回は、股関節の重要性について考えます。
まず、皆さんは股関節がどこにあるかわかりますか?
多くの人が股関節の位置を勘違いしていて、腰骨の辺りだと思っている方がほとんどだと思います。実際には股関節は左右の腰骨から下に降りたラインに出っ張った骨(大腿骨大転子)を結んだ線上のお尻のくぼんでいる辺りにあります。皆さんが思っているより下にあるのではないでしょうか。
この股関節の位置を正確に捉えることが非常に重要です。どこから脚が出ているかを勘違いしている状態でストレッチやトレーニング動作を行っても上手くいかないのは当然です。
次に股関節の動きですが、肩関節に次いで大きな可動性を持っています。
1つ目は歩いたり、走ったりするときに前後に動かせる屈曲(前に曲げる)と伸展(後に伸ばす)、2つ目は横に移動するときに左右に動かせる外転(外に開く)と内転(内に閉じる)、最後に大腿骨を軸に捻る動きの外旋(外に捻る)と内旋(内に捻る)です。
この6つの動きを組み合わせながら様々な動きを作り出しています。
通常は、屈曲は125度、伸展は15度、外転は45度、内転は20度、内旋は45度、外旋は45度という可動域を持っています。
しかし、日常の生活の中ではその可動範囲を使い切ることはあまりないため、徐々に可動域が減少してしまいます。つまり股関節が硬くなります。そうなると腰や膝が股関節で必要な動きを補うために過度に働き、腰痛や膝痛が発生します。股関節のモビリティ(可動性)とスタビリティ(安定性)を高めることが痛みの改善に繋がります。
股関節は骨盤から上の重量を受け止める要となる非常に重要な部分です。
股関節の動きに関わる筋肉は腰椎や骨盤、大腿骨、下腿の骨に付いているため、姿勢にも大きく関わります。
今回は股関節の重要性について考えました。
股関節のモビリティとスタビリティを向上させることで、姿勢改善、腰痛や膝痛などの痛みの改善、シェイプアップにも繋がります。
日々のストレッチングやトレーニングで股関節を強化することは大切ですね。
当ジムでは、関節の可動性を高めるためのトレーニングを大切にしています。是非、こちらもご覧ください。
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