我々が”パワー”という言葉を使うときは恐らく”力(筋力)”を意味していることが多いと思います。「力が大きい=パワーがある」は、ある意味では正しいかも知れませんが、正確にはパワーとは
パワー=仕事量÷時間=力×距離÷時間=力×速度
で表されます。つまり、パワーとは力と速度の積になります。
筋力が大きいだけでも、スピードが速いだけでもパワーは大きくならないとも言えます。
一般の人では、パワーを必要とする場面はあまりないと思いますが、スポーツ選手では、不可欠な要素です。どのくらいの力を、どのくらいの速度域で必要とするのか、それに応じてトレーニング負荷と動作速度を決めることが大切です。筋力と速度は反比例の関係にあるため、発揮する筋力が大きくなれば、動作速度は下がり、発揮する筋力が小さくなれば、動作速度は上がります。
トレーニングするときは、扱う負荷はもちろんですが、速度を意識すること、また、その時、どの筋の活動様式(等尺性、短縮性、伸張性)に注目するかも考えながら行うことで効果に差が出ます。
Komentar