私たちの体は太るようにデザインされている
かつて狩猟採集をしていたヒトは、得た肉や魚、木の実や果物を食べて生きていました。
狩猟というのは取れたり取れなかったりと食料の確保が難しく、とても不安定な生活(半飢餓)をしていました。そんな中で、脳に絶えずエネルギーを供給し、獲物を狩り、子育てをするには、「余剰のエネルギー」をいかに確保するかが大切でした。そこで、体脂肪という形で体にエネルギーを蓄えられる糖類や脂質をできるだけ多く食べようと進化してきました。現代の私たちは、このプログラムを生まれ持ってインストールされたまま、飽食の時代を生きています。

ヒトは他の霊長類と比べ、もっとも太っている生物です。(ゴリラ、チンパンジーなどの体脂肪率は成体で約6%、ヒトの成人は男性約10%、女性約20%)