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冷え性の方にはトレーニングがおすすめ

更新日:2月28日


今回は冷え性について考えます。

女性の8割、男性の4割が冷え性の自覚があると言われます。

冷え性でお困りの方も多いのではないでしょうか。


そもそも冷え性は何故起こるのでしょうか?

様々な原因があると思いますが、一般的には手や足といった体の末端の血流が不足することにより冷えが生じます。体中には血管が張り巡らされています。

血管の中には血液が流れ、体中に栄養素や酸素を運び、老廃物や二酸化炭素を回収しています。その血液は体温の調節にとって非常に重要で、これが冷え性と関係します。


ヒトの体は恒常性(ホメオスタシス)があり、体温を一定に保つように出来ています。

脳の視床下部にある体温調節中枢が寒さを感じると、自律神経の働きによって血管を収縮することで、血流を減少させ体内の熱が奪われないようにします。そうすることで体の中心部である脳や心臓、内臓器の温度の低下は防ぐことができますが、筋への血流が減少し、特に末端への血流が抑えられることで手や足といった部分に冷えが起こります。これが冷え性の原因です。


運動をすると筋肉の活動により熱が発生します。その熱により、血管の中の血液の温度が上がり、全身を循環することで体温が上昇します。この血液は末端にも流れますので、手や足の冷えを防ぐことができます。


また、長期的に有酸素運動を継続することにより、筋肉に張り巡らされる血管の量が増えます。特に末梢の毛細血管の密度が上昇します。それにより、体の隅々に血液が行き届くことになるため、冷え性になりにくい体をつくることができます。


血管の拡張と収縮には自律神経が関係します。

生活リズムや睡眠、食事といった生活習慣の乱れや仕事や家庭、外的環境によるストレス、ホルモンバランスの乱れなどが自律神経に影響を与え、血流を阻害します。

運動にはこれらの乱れを改善し、自律神経を正常に機能させる効果もあります。


今回は冷え性について考えました。

改善するためには

①運動による筋活動により血流を促進させる

②長期的な有酸素運動により毛細血管密度を高める

③定期的な運動により自律神経を整える

事が大切です。


今年の夏は特に暑かったため、冷たいものを多く摂ったり、クーラーの効いた場所で長時間過ごしたりと自律神経に乱れが生じているかも知れません。

体温調節機能を能動的な運動により正常に戻すことが大切でなないでしょうか。


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