今回は『なぜ、私たちは太るのか?』をテーマに考えたいと思います。
旧石器時代、ヒトは脂肪のおかげで飢餓を乗り越えました。
エネルギー摂取とエネルギー消費のバランスは「エネルギーバランス」で成り立ち、脂肪の増減は、このバランスが崩れたときに生じます。
糖質、タンパク質、脂質の三大栄養素の中で、もっともエネルギーが高いのが脂質です。
脂質は9kcal/1g、糖質とタンパク質は4kcal/1gであり、脂肪として体に蓄えるのが一番効率が良いわけです。
脂肪を蓄えるために、糖質や脂質をなるべく多く摂取することが飢餓を乗り越えるための旧石器時代の食事戦略でした。
糖質や脂質を「不味い」と感じる個体は旧石器時代では生き残れず、糖質や脂質を「美味しい」と感じ、たくさん食べる個体が脂肪を蓄えて生き残り、子孫が反映することができました。その末裔が私たち現代人です。現代人の脳には、糖質や脂質を「美味しい」と感じるプログラムがそのままインストールされているのです。
原因は「太りやすい身体」と「飽食の時代」
現代では、狩猟で走り回ることも、大陸を何日もかけて移動することはなく、ちょっと歩けばコンビニやスーパーがあり、糖質や脂質を豊富に含んだ食品を簡単に手にすることができます。
私たちは「飽食の時代」なのに、身体は旧石器時代のまま生活をしている。このミスマッチの結果が「肥満」となって表れているのです。
以上のことから、この飽食の時代に食べたいままに食べていると当然、オーバーカロリーとなり、そのエネルギーは脂肪として体に蓄えられることになり、太ってしまいます。
いかに何を食べるか(摂取エネルギー)を自分の意思でコントロールできるかが重要ですね。
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